夕陽 2015 10 24
2015年10月24日の時事通信社には、このような記事がありました。
再び異例のダブル金融緩和 中国経済、出口見えず
【北京時事】中国人民銀行(中央銀行)は24日、
追加利下げとともに、預金準備率引き下げを実施した。
二つの金融緩和策を同時に行う異例の措置は、
昨秋以降の金融緩和局面では2回連続。
減速する中国経済は、出口が全く見えず、
強力な緩和策を相次いで打ち出さざるを得ない綱渡りの状況が続いている。
(中略)
「切羽詰まった対応」(金融業界筋)を迫られる背景には、
資金の国外流出がある。
景気は一向に上向かず、見切りをつけた海外の投機筋が資金を引き揚げている。
(引用、以上)
中国は、急速な経済発展を利用して、
社会保障の充実を図るべきだったのです。
日本は、高度成長時代に、
その力を利用して、国民の社会保障を充実させました。
中国が、そうしなかったのは、
中国が独裁国家だったからです。
基本的に、独裁国家においては、
国家繁栄の利益は、党幹部や軍幹部のものとなります。
一方、民主主義国においては、
国家繁栄の利益は、社会保障の充実など国民の利益になります。
「楽遊原」 李商隠
向晩意不適
駆車登古原
夕陽無限好
只是近黄昏
(日本語訳)
夕暮れ時、心が落ち着かなくなり、
車を走らせ、丘の上に登る。
丘の上から見る夕陽は、限りなく美しい。
しかし、この夕陽は終わりに近く、消えていく。